about silicate paint シリケート塗料について
シリケート塗料の原理
色は単に色であるだけでなく、もっと素晴らしい性質を持っています。
塗料を構成するのはこれらの成分ですが、
●バインダー
●顔料
●フィラー(充填剤)
●添加剤
その組成が塗料のプロフィールを決定します。
バインダー

無機バインダーと有機バインダーがあり、主な違いは接着原理です。無機バインダーは基板と化学的に反応し結合します。有機バインダーは基板に接着します。バインダーは塗料の多くの特性に関与し、ファサードの改修サイクルを決定します。
顔 料

ミネラルから作られる無機顔料と、有機原料から作られる有機顔料があります。無機顔料では色の安定性が非常に高く、紫外線に対する抵抗性にも優れています。青なら青、赤なら赤。塗った時の美しい色が続きます。
フィラーと添加剤

フィラーは通常は岩粉です。塗装された塗料に、ファサードを天候から保護するために必要な厚さを与えます。添加剤はほとんどの塗料に含まれます。塗料のさまざまな特性(撥水性や粘稠度)を調整するための補助物質です。
シリケート塗料のバインダー ― 水ガラス
塗料の品質を決定する最も重要な成分はバインダーです。バインダーには、接着性、耐候性、耐久性を確保し、着色顔料を保護するという役割があります。
塗料の世界は、鉱物技術と石油化学技術という二つの基本的な方向に分けられ、後者ではポリマーに基づくバインダー、つまり原油から製造されるプラスチックを使用します。
鉱物技術に基づく無機バインダーは基質と化学的に反応し結合します。この独創的な化学プロセスが、シリケート技術の原理です。これによって塗料と基質(プラスター、天然石、コンクリートなど)の間に強固で永続的な結合が作られます。
次の写真は石膏の断面です。シリケート塗料が浸透し化学反応を起こして結合するプロセスを示しています。このプロセスは比類ない長寿命を決定づける大きな要因の一つです。
機能、利点 ― シリケート塗料を使うと色々と良い事があります
品質とたぐいまれな耐久性で建物を保護

家を建てたり改築したりする人は、長期的に考え、数十年先を見据えて計算します。もちろん検討事項の中にはファサードも含まれます。ファサードは、美的要求のあるウェザーシェルとして、価値を維持する上で重要な役割を果たします。そしてここでは、ファサードに使う塗料が重要な要素になります。天候や湿気による損傷から建物を保護するためです。ファサードの表面は、単なる表面ではなく、よく調べて適切な材料を選択する価値があります。
シリケート塗料の色の寿命が非常に長いのは、次のような理由があるからです。水蒸気に対する透過性が非常に高いので、塗膜の背後に危険な水分が蓄積するのを防ぎ、長期的な損傷を防ぎます。バインダーの水ガラスは、天然であるだけでなく、基板と化学的に結合し、事実上「石化」するため、非常に耐候性があります。その結果、完全に永続的なUV安定性が実現します。しっかり結合したミネラル顔料のおかげで色調は長期間保持されます。チョーキングが起きず、エマルジョンペイントよりもはるかに汚れが少なくなります。
生態学的に無害なもので出来ている

環境に配慮した建築とは、エネルギー効率の良さだけを追求する事ではありません。耐久性があり、汚染物質がなく、廃棄に適した材料を意識的に選択することも、環境に対する配慮になります。
今日、材料の選択は建物の生態学的最適化において、最も重要な側面のひとつです。建物が機能するために必要になるエネルギーと共に、建築材料の特性も家の生態学的バランスを決定するからです。
建物全体の中で塗料の占める割合は少ないとしても、それでもファサードと内装に使う塗料の影響を過小評価しない方が良いでしょう。塗料によって建物の耐久性が高まれば、それが生態学的バランスと持続可能性に著しく貢献する事になるからです。
シリケート塗料の耐久性は、財布にだけでなく資源にもやさしいと言えます。 改修頻度がはるかに少ないからです。補修の際には水で古いファサードをきれいにするだけです。表面に厚い層の塗膜を形成しないので、古い塗装を苦労して剥がし処分する必要が無く、剥離剤の様な薬剤も必要ありません。
塗った時の色がずっと続く

色は変わる事があります、例えば「木」は暗い色になるか灰色に変わり、「白い絵の具」は黄色に変わり、「ファサード塗装」は色が薄れたり白っぽくなる事があります。しかし、非常に耐光性のある無機顔料が入ったシリケート塗料を使えば、ファサード塗装の変色を防ぐことができます。
シリケート塗料は多機能です。建物の表面を保護する一方で、建築や都市計画における重要な設計媒体として機能します。色は、建物、通り、場所全体の個性を強調する事ができるからです。
多くの塗料は、汚染物質や日光のUV成分のために、時には速く時にはゆっくりとですが変化します。汚れは色合いの輝きを低下させますが、UV光は色自体を変える可能性があります。エマルジョンペイントの場合、バインダーが劣化します。特に濃い色合いの場合に、薄れて白っぽくなります。多くの有機顔料は、UV光のために化学構造が変化し色調が変わります。
カイムのシリケート塗料の着色に使われるのは、色の安定性が非常に高いミネラルの無機顔料です。このとてもユニークな塗料は、ファサードを長期的に素晴らしい状態に保ちます。
ずっと経済的

ファサードが長くきれいに保たれるので、永続的に経済的です。安いものは改修サイクルが短く、一回一回は安上がりでも全体的には高額になる可能性があります。
建物に使うという点において、シリケート塗料は、品質がより優れていて安価なソリューションであることが証明されています。ファサードは機能的また視覚的に耐久性のあるものとなり、結果的に費用対効果が高くなります。
経済的に考える人は誰でも、先を見据えています。時間だけが、実際のコストがどうなっているのか、どれ位なのか、を示すからです。当初考えた時間や期間が長ければ長い程、この側面はより重要になります。数年単位ではなく、数十年、さらには数世代分で検討すれば、投資の寿命と共に収益性が向上します。ファサードも含めて、これは簡単な計算です:より長い改修サイクルは、関係者の改修予備力と神経を保護します。
したがって、ファサードコーティングシステムの選択は重要な要素になります。シリケート塗料はメンテナンスコストが低く、機能と外観が長期間保持されるため、実際に優れた経済モデルであることが証明されています。
良い材料のコストが少し高いとしても、それを選択する事は、建物の長期的な品質のために大きな意味があります。安価な構築は報われませんが、インテリジェントな投資は報われます。シリケート塗料は長期的な効果を持つ経済モデルです。
カビの栄養になるものを含まない

飛散するカビの胞子は、実際には私たちの自然環境の一部であり、屋内を含むほとんど、どこにでも存在しています。空気中に飛散するカビ胞子の濃度が一定レベルを超えると、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。
カビの成長には、湿度、温度、栄養素の供給、基質のpH値という4つの大きな要因があります。カビの胞子は繁殖地としてさまざまな有機材料にとり付き、ゆっくりこっそり生長します。
いったん発生したカビを完全に除去するにはかなりの苦労が必要ですが、そもそもカビが発生しないように、カビが喜ぶ栄養素を含まない塗料を選んではいかがでしょうか。
無機塗料の典型的な性質 ― 高いpH値と無機組成物 ― にはカビ抑制効果があります。これは、殺生物剤や殺菌剤などの毒素を利用しないカビ予防であり、子供やアレルギーを持つ方々にとっても大きなメリットになります。
不燃性なので安心

有害物質を含まないので安全
天然原料ベースのカイムのシリケート塗料には、環境に放出される可能性のある溶剤、可塑剤、殺生物剤、防腐剤といった成分は含まれていません。シックハウス症候群や化学物質過敏症を引き起こす揮発性有機化合物/VOCを含まないカイムのシリケート塗料は、人と環境にとって安全です。嫌なにおいもありません。
施工実績
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