セメントボードへの密着性と耐久性の試験結果

外壁用塗料ロイヤランの密着性・耐久性試験を日本のサイディングボードを使って行いました。

試験概要と結果

1.試験に使用した塗料:カイム ロイヤラン(外壁用塗料)

2.試験材料:サイディングボード
エクセレージ14広幅 無塗装(シーラー) 14×910×3030mm (ケイミュー株式会社製)

3.試験場所:カイム塗料株式会社研究所(ドイツ、ディードルフ市)

4.試験概要

(1)試験体に対し、カイム・ロイヤランを薄めずに2回塗装した。使用量は290g/平米。
(2)試験装置QUVの中で試験を行うために、試験体を3枚にカットした。
(3)規格による設定条件(温度23度/相対湿度50%)で5日間乾燥させた後、
DIN EN ISO 11 507に基づき、試験装置内で1000時間の耐久性試験を行った。
(4)試験終了後、 DIN 53 151に基づき試験体に格子状の傷を付け、
DIN EN 1542に基づき剥がれ易さの試験を行った。次いで顕微鏡による試験体表面の観察を行った。

5.試験記録

5.1 蒸気に対する抵抗性試験

照明タイプ タイプ2 UV-A 340
試験サイクル 4時間照明を当てる(湿気の無い状態)。
次の4時間は、照明を当てずに、蒸気を当てる。
これを繰り返す。
照明を当てる条件 4時間 室温60度(±3度)
蒸気を当てる条件 4時間 室温50度(±3度)
照明の強さ 0.89 ± 0.1
試験時間数 1000時間

5.2 UVA光線スペクトラム    以降の画像はクリックで拡大します。

5.3 試験体の写真


写真左:比較参考用の試験体(試験:0時間)
写真中央:1000時間の試験を行った試験体

5.4 試験体に対する塗料の密着性 (DIN EN 1542に基づく密着性/剥がれ易さの試験)


左:比較参考用の試験体(試験:0時間)
右:1000時間の試験を行った試験体

●試験担当者コメント:
プレートに塗布した塗料の密着性は、プレート内部の強さを上回っていた。
つまり、セメント板自体の凝集強度は、塗料の密着性よりも低い。試験体の写真を参照のこと。

5.5 傷に対する抵抗性試験(DIN 53 151)

比較参考用の試験体(試験:0時間)

1000時間の試験を行った試験体

●試験担当者コメント
試験体に格子状の傷をつける試験GT1においては、良好な結果が出た。興味深い点は、この試験によってプレート表面の強度が高められた事だった。

5.6 試験体表面の顕微鏡観察

比較参考用の試験体(試験:0時間)

1000時間の試験を行った試験体

6.結果のまとめ

■ カイム・ロイヤランは、耐久性試験の前と後とで試験体に対し非常に高い密着性を見せた。
■ 格子状の傷を付け状態を調べる試験では、耐久性試験後の試験体の方が良い結果が見られた。
■ ひび割れや気泡その他の問題は観察されなかった。

7.結論

■ このサイディングボードは、カイム・ロイヤランの下地として非常に適している。